aoaochixのブログ

軌跡シリーズの感想・レビュー

閃の軌跡Ⅲ&Ⅳ, 創の軌跡 クリア感想

FC3rd、零・碧、閃12はそれぞれ発売のタイミングでプレイ済み。閃3以降についてはPS4のハードをもっておらず、このタイトルだけのために買うのもな~となんと先月まで未プレイのまま来てしまったのだが、年初にスーパープライスverが出ていることを知り、PS4と閃34とついでに創を同時購入し、この度1ヵ月ほどかけて頭がおかしくなるぐらい一気に通しでプレイしたので、せっかくなのでちょっとした感想や印象に残ったシーン、気になったことなどを殴り書きで残しておく。

 

厳密にいうと創はまだクリアしていない。ラスダン(多分)突入前の状態で止めていて、いよいよこの仲間たちとの旅を終わらせてしまうのだと思うと悲しくて進められずにいる。ラスボスやラスボスとの最後の掛け合いなどは想像できるが、<C>ルートの面々が今後どうなっていくのかは全然わからず、ほかにもラスダン以降で明らかになる内容は考慮しておらず間違っていることも含むかもしれない。

 

以下、ネタばれ超含みますので未プレイの方はご注意下さい

 

1. シナリオ・世界観・展開

一つの世界線を複数の主人公の視点で追っていくシリーズとなっているわけだけど、過去作のキャラの登場、明るみになる前作までの謎だとか、やっぱりこの点に面白さが凝縮されていますよね。ジオフロントで刃を交えたシリーズ中の二大主人公の和解だとか、シリーズをまたぐ長編作品ならではの魅力が詰まっていた。

アッシュやユウナの存在だったり、呪いのことだとか流石に後付けの設定は多くなってきているけども、これだけ世界と設定が拡大してくると整合性とるのも一苦労だと思うし、そこまで不自然さが露呈しないようよく作れるものだなあと思う。

今回も変わらず、シリーズを重ねるたびに没入する自分があった。

 

唯一、閃1の頃に騎神が登場したときは見事に世界観をぶっ壊してくれたなと憤慨していた記憶がある。シリーズを通しメインストーリー上にてプッシュされ続けたがあまり慣れることはなく、因縁のあるボスキャラと超熱い展開で盛り上がった後、お約束の騎神戦が始まる時には毎度冷やされていた。

 

大まかな展開については、あらゆる人がレビューしてくれているように、そのまんま同じパターンが繰り返されるわけだが、自分はあまり気にならなかった。

 

 1. やったか? -> 敵本気 -> ピンチ -> 助っ人参上 -> 騎神戦

 2. 1.で過去キャラのいいところを一通り見た後、徹底的にやられPT離散

 3.  PT集めつつ核心にせまり、各敵にリベンジしていく

 

これだけ続いたシリーズで閃に至っては3作目だし予想通りという人が多いと思うのだけど、ファルコムが得意としていてやりたいのもこの流れだし、結局プレイヤーが期待しているのもこの流れなのではないかと思う。驚きはないけども、期待していたものがそのままでてきて、そのまま楽しむことができていた。

 

細かい展開というか見せ方については、ご都合主義的なものはいろいろな部分で確かに感じた。重要イベそうなところは、閃4トゥルーEDにてヴァリマールたちが至宝の力でクロウとミリアム剣を現世に残してくれるところかな。クロウは散々「俺は期限付き」と生還ルートを逆にアピールしまくっていたし、ミリアム戻らんのがありえんのもわかるけど、アリサパパは時間が経ちすぎているから無理とかなんとか言っていて、なんだかとってつけたような理由で納得感薄く、結局は盛り上げるために生かすキャラと退場者を取捨選択しているようなファルコム陣営を垣間見た気がした。

 

よく見るフレーズレベルの指摘については、「面映い」「空恐ろしい」「拗らせる」だの同じ表現を何度も使われるのは特に気にならなかったけど、「あ・・・」ってのだけは文章表現ではなく見せ方として避けた方がよかったかもしれない。良いこと言った風の意図による陳腐化は確かになあという感じ。

 

2. キャラクター

これまでと変わらずNPCまで含め個性的・魅力的なキャラ満載のシリーズだった。前作までのキャラが成長した姿を見せ活躍するっていうのがまあ普通に嬉しい展開だけれど、いい意味で期待を裏切り、新キャラ達がこれまた最高で、物語を盛り上げてくれた。

以下、各キャラたちの感想。

(1) 新Ⅶ組

いや、もう最高だった。

3開始した最初こそ、今更新しい学生出して閃1と同じことさせる意味あるのかとか、旧Ⅶのメンバー早く操作させてくれよと無粋なところからスタートしたのだけれど、最初の特務活動で旧Ⅶが合流し新Ⅶと別行動開始するぐらいには、そのあと起こるであろう新による旧メンバーのピンチの救出シチュエーションに妄想を膨らませ新メンバーの活躍にワクワクしていた。クロスベル鳥籠作戦で折れたユウナを励ます2人を見たときには完全に新Ⅶの魅力に引き込まれていた。

5人のキャラがきちんと立ち、それぞれのキャラ間でのコミュニケーションが深く丁寧に描かれていて、それぞれがゲーム外であってもどういった付き合いをするのかイメージもでき、キャラが生き生きしていた。

アルティナ以外は全員新登場キャラであるのに速攻で引き込まれ、閃4どころか創においてですら、正直この5人の成長と活躍が最大のモチベとなってゲームを進めていった。

 

4断章のリィン戦前、ユウナが吠えるとこからOP曲が流れ全員が続く場面は今回プレイした3タイトルの中で最も涙腺に来たシーンであった。戦闘後にリィンの元にアルティナがすっ飛んでいった際の、アッシュの「ちび兎差し置いて抱き付いたらKY」コメントまで含めて閃史上最高の場面だった。展開読めていてもさ、これでテンション上がらない人はいないでしょー。

 

新Ⅶといえばもう一つ印象に残っている場面がある。セドリックとの相克前のやり取りで、アルティナが「お前が人間語るか?」的なことを言われたところでのユウナとクルトによるフォロー。背中を支えてくれるユウナの頼れそうな表情、続くクルトのセリフとクルトを見るアルティナの表情にやっぱいいなこいつらーってなった。

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・ユウナ

口を開けばクロスベルクロスベルってのは気になったし、重要バトル前に敵キャラに突然素っ頓狂なことを指摘する様もこれまためっちゃ気になったりはした。記憶に新しいのは、相克前セドリックに突然「何をそんなに怖がってるの?」としゃしゃり始めるところで、こっちまで「・・・は?」となってしまった。これって歴代の主役のエステル、ロイド、リィンなんかも何度もやらされてきた、核心を突いたと見せたい演出なんだろうけども、その内容は大体納得感のいくものには出来ていないことが多くて、やらされたキャラ達が不憫だったんだけども、これを主役とは程遠くかつ本人の安定感がまだ弱いユウナにやらせるのはとても酷に思えた。

 

いきなり批判になっちゃったけども、それでも溢れんばかりの魅力を持ち合わせて、閃ルートを楽しくプレイ出来てきたのはユウナのおかげであった。プレイ直後の補正も効いているけど、今一番思い入れのあるキャラは彼女である。こいつがいなきゃこんな仲のいい新Ⅶはありえなかったし、いつも元気で前向きに、たまに折れながらも気持ちよく立ち直って、メンバーとプレイヤー俺をも含め引っ張ってくれていたのは間違いなく彼女であったと思う。それが普通の女の子っていうのがもうね、親近感も湧くし応援したくなるよ。

エリンの里のベンチでのキーア&アルティナとのやり取りなんかは、ほんとにちょっとした一つの会話だったけども、飾らない彼女の魅力が伺えた好きなシーン。ここはどこかエステルとレンっぽくもあった。

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彼女がアルティナを気遣う度に優しい気持ちになれる。

「よかったね、アル・・(ぐすっ)」 -> こっちまでほんとになー(ぐすっ)ってなる。

3の釣りで魚がかかったときと、閃4の馬に乗るときの声は毎回俺を元気にさせてくれた。バイク乗るときはスカートとクルト君 on サイドカーの目線少しは気にしよ?

 

・クルト

全編通してブレず本当に気持ちのいいキャラだった。弱みも持ちつつ、腐らずまっすぐ真面目謙虚に努力を続ける姿勢が最高にクール。大体一歩引いててそれがアピールされてこないところも◎。ていうか武術大会とかではもっと出しゃばっくれてもいいんだぜ?報われてほしいと応援したくなるし、いつかリィンを剣で超えるところを見たいとさえ思った。

創の序盤にマテウスに崖下に吹っ飛ばされて、不屈の闘志で登ってきたときは最高に熱くさせてくれた。ボロボロにした手を本人は全然気にしてないのがかっけーんだ。漢よな。
僕のバンダナ!

 

・アルティナ

2からの成長、にやけてしまうようなリィン&ミリアムとの絡み、ビジュアルまで含め、全ての面であらゆるプレイヤーから愛されそうなキャラであった。

4でこの子が泣いているシーンをみるのは本当に辛くて、そういう時にフォローしてくれるユウナの存在は有難かった。その後、幸せになってほしい一心でストーリー進めている中、ミリアム救うためにアルティナが代わりになって消えてしまう閃4エンドの可能性がふと頭によぎり、こんな人気ありそうなキャラを退場させることはファルコムじゃ絶対出来ない、しないだろうとも思いつつレーヴェのこともあったので不安になり、わざわざ創の公式HPまで行って彼女の姿を見つけるまではゲームを進められなくなったことがあった。そんなこんなもあって、今ミリアムと一緒に元気に過ごしていることがとても嬉しい。

 

こいつは狙い通りに際立って成長著しく、それを感じられるシーンはいたるところにちりばめられていたけれども、特には創の序盤、ユミルにてクレアからの奇襲を受けたとき、「勝算が低いのは今に始まったことじゃない、これまで通り」って全然動じずに平然と言い切った姿があまりにかっこよかった。リーダーっぽいユウナでなく、アルティナがさらっと言ってくれたから個々の全員の確かな成長が鑑みれた。

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・アッシュ

3で重要キャラとして大役を果たしていた分、閃4で合流後以降はメインストーリー中で目立った活躍がなくなってしまったようには思う。

黄昏の引き金を引かされたリィンに対する周囲のケアに対し、戦争の口実とさせられたアッシュへのそれにはなんだか大きな差があったような気がする。本人にも、シュバルツァーに負けじと戦争回避に向けメインで動いてほしかった。結果失敗してやっぱ相克急いで勝つしかないってなってもいいから、アッシュには戦争初日の延期に向けてもう少しあがいてほしかったというのは望み過ぎか。みんなMWLなんて行ってていいのかい?

あまりに頼れるから、アッシュには多くを期待してしまう。
そういや閃3のラストの窮地でも、どうにかしてアッシュが助けに来てくれないかずっと祈ってた。

 

一方の日常パートでは彩、スパイスを加え続けてくれていたのは彼だった。

チビ兎・じゃじゃ馬・エセフワはまあわかるけどさ、出戻りパイセンってのは流石に笑った。初対面にもかかわらずエマへのひっでえセクハラはこっちが不安になった。リィンに挑んではぼこされ、毎度実力差を認めて引き下がる素直さも潔よい。リィンを引きつった笑顔にさせてくれるのも彼ならでは。

在りがちなキャラ設定ではあるけどさ、やっぱりいいものはいい。文芸部ってとこは意外性もあった。クルトはこいつがⅦ組きてくれて本当に嬉しかっただろうね。俺も嬉しい。

将来はどうなるんだろう、やっぱ教官になるのかね。

 

・ミュゼ

ブレイン的な立ち位置であったけれども、同時にリィンに負けじと自己犠牲の子でもあったと思う。立場上の都合と抱えなければいけないものの大きさも規格外であるし、弱みを見せない強さと悟らせない上手さもある。幾らかはリィンやユウナが拾ってくれていたけども、特に話の中で触れられていない部分でも、人知れず抱え込みながら笑顔を見せているんだろうなーと健気なイメージがあった。

 

こいつの活躍については、その方向性がえらく新鮮に感じた。底知れなさと異常な洞察力の描写は閃3の初めからあったけれど、全員合流後に本領発揮開始してからは圧巻だった。もしかしたら空のオリビエやクローゼと被るのかもしれないけど正直覚えてない。とりあえず最近のキャラ達とはやってることのカテゴリーというかレベル感は異なっていた。

これが普通に新Ⅶのレベルまで落ちて来た時(?)でも、勿論アッシュと一緒に他の3人にはない役割を担ってくれていたのが嬉しい。ユミルでのクレアからの試験なんかはまさにそれで、テンプレというか超王道的な展開だった。肥えた人には安く映るかもしれないけれど、全員がそれぞれの役割で活躍する展開はいくつでもみたい。

(2) 旧Ⅶ組

新Ⅶは各キャラ間の関係性が細かく描かれていた分、ユーシス&マキアス、ラウラ&フィーのように旧Ⅶは一部の特定のセットに関して深堀されているイメージ。基本は閃12でキャラ紹介ずみなので、閃3以降では成長したキャラとその活躍を見てくれということで、改めて関係を広げるシーンは当然少なかった。

団体として新Ⅶと比べてしまうと旧Ⅶとしてのイメージはあんまり湧かなくて、例えばリィンがいない時の動き方なんかはどうなっているんだろう。リィン奪還活動開始前のエリンの里でのイベのように、慣れない克の隙をユウナに与えてはいけない。

 

・ガイウス、エマ

この2人はやっと出番が来たかという感じ。

ガイウスは入学時から達観していたから他のメンバーが優先され、これまで描きづらかったのもあるかもしれないけどもね。それでも今回、閃3の終盤まで伏せられたわりには継承までの過程もあっさり説明され、活躍も少し薄かった印象。守護騎士って響き的にめちゃんこワクワクするけど、やってたのはAFに詳しかったりメルカバ指揮とってるか、たまーに聖痕出してくれたりとやや地味な感じ。そういやワジも碧で守護騎士って明かした後はあっさりだったような。SCラストだったか外法狩りとしてのネギなんかは普通にかっこよかったけど。

エマは里や婆様と人型セリーヌの登場、姉との絡みに加え、魔女としての彼女でないといけない出番盛り沢山でよかったね。術使ってる時の金の瞳よいよね。赤い星座に里を占領されたとき静かにキレていたのがとても印象的だった。

 

・ユーシス、ミリアム

こいつらは本当にいいキャラになったよな。閃2でこいつどうにかしてくれって言ってたのが懐かしい。やりすぎず今の絶妙な距離感がよい。

兄に一発かましたのはスカっとしたし、一方でミリアム効果でちょっとずつ角が取れていくところもよかった。

 

・ラウラ、サラ

この2人は強キャラ感がどんどん薄れてしまっていて悲しい。

リィンの超インフレと段違いの強キャラ達の登場・PTインっていうのがあって流石に仕方なくはあるけど、まあ気持ち残念ではある。ずっと強くあってほしかったじゃん?

ラウラは閃2の頃なんかはデュバリィにライバル視されてたけど創では意識されていたのはもはやリィンだし、ラウラ自身も創リィンに「追いつかねば」と物語中の数ヵ月で突き放されてしまっていた。

 

・アリサ、フィー

無難にというか、それぞれの専門にて順調にプロとして成長していた2人。

アリサは閃34両方でシャロン・母・父周りで重要な役割にあって、各場面でしゃべってたはずなんだけど、あんまり印象に残っていないのはなぜだろう。置かれた状況から終始シリアスな感じで、前作までの明るさは鳴りを潜め大人びていたように思う。外見は美人になりまくっててびっくり。

 

・マキアス、エリオット

これまで影薄かった2人。今回もそこまでの見せ場はなかったように思う。すまない。マッキーは創マインツでランディにかけた言葉が温かかった。

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エリオットはノーマルEDのお別れで一番泣いてくれていたよなありがとう。つーか音楽キャラで印象強いシーン作るのって難しいよね。

 

・リィン

12で断トツで好きなキャラだった。その実直・謙虚でどこか素朴なところに、ゲーム中のキャラなのに憧れすぎて剣道部見に行ったこともある(結局入らなかった)。そんな俺にとってのリィン君なんだけど、閃3以降ゲーム進める度に少しずつ黒い感情を抱くようになっていった。

 

道中ちょっとずつ気になるところはあってモヤモヤしていたのだけど、その気持ちがはっきりしたものとなったのは創の中盤、ノルドでの共和国との自演衝突の中のワンシーン。列車砲が集落を狙っていて発射間際でやばい!ってところで、いつものイベントのノリなら見つけたサラがノーザンライトニングで主砲ぶっ壊すところを「私じゃ開けられない」と急にリアルなことを言い出し何もできず、ノルドに所縁のあるガイウスでもなく、「俺に力があれば」なんて言ってリィンの覚醒で解決させたところ。

俺の中で旧Ⅶの強さの象徴であった彼女が、戦闘能力で周囲に追い抜かれていくのはいいにしろ、閃3アフリンガー内のイベントで気高さは失われた後、ここにきてリィンの引き立てのために木偶とさせられたように見えてしまってショックを受けた。閃4 True EDで全てを許せた気がしたのだけど、ぶりかえしてきた。

この瞬間から、それまでの小さな疑念とハーレム要素へ抱いていた怒りと相まって、リィン君へのしょうもない邪推が止まらなくなった。自己犠牲癖への叱咤は「(でもそんなところがいいんだよね)」と賛辞でしかなく、何度も出てくる観の目と気配察知の描写はマウント取っているかのように感じ、なんでもかんでも詰めときゃいいやと不幸設定すらステータスとして用意されたもののように勘繰り始めた。

 

まあそんなこんなで、好きだったキャラへの謎の感情で精神状態がおかしくなり、気持ちのやり場がなく、書いたこともないブログを今こうして書いているわけである。文章にしていたら多少は落ち着いてきた。リィン君自身は何も悪くないよな。彼を好きな状態のままもっと軌跡を楽しみたいぜどうしたらよいか。主人公=俺とロールプレイ思い込むことができれば簡単だろうか。閃1・2を引っ張ってもう一度やり直してみようかな。

いま閃1 OPみてみたらやっぱめっちゃかっこいいわリィン君すき。なんだか自分の中での旧Ⅶのイメージは"明日への鼓動"のさわやかイメージで止まっているから変なギャップが生まれているのか、とも今思ったよ。

(3) 支援課

閃主要キャラからは外れるので、ここからはさらに流して書く。

流石にロイドはド安定のかっこよさだった。偽マクバーンの言葉そのままだけど、やっぱり一般人が努力と経験と根性で格上に食らい付いていくのが熱いんや。伸びた後ろ髪もでかくなった体もいいぞ。今の衣装もいいけど、そろそろエステルと一緒にデザイン新調してあげてもよいのでは。

ティオはこいつこんなに可愛かったっけと、ここにきて初めて彼女の魅力に気がついた。碧以降の成長っぷりというか、感情豊かになって明るくなったしゃべり方とキャラの表情にやられた。

ランディは閃3からもずっと一緒にいてくれた気がするから懐かしい気持ちはなくって、リィン教官就任時からのずっとかわらない安定の兄貴っぷりにひたすら感謝するのみ。

エリィはこいつならではの活躍はなかったけど、ちょっとしたセリフに妙な艶があった。マリアベルとの別れ際の「会えて嬉しいわ」からの「でも最低よ貴方は」とかゾクッときたし、アルモリカ村でのロイドとの会話はギャルゲ要素大嫌いな俺でもそんなに違和感なく見てられた。軽めでなんだか余裕と品位を残しつつ、最後の下のセリフでなんでか全てを許せる気持ちになった。

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数年前から抱いていた支援課愛は自分の中にしっかり残っていて、クロスベル調印式での偽ルーファス戦はロイド負けないでと自分もクロスベル市民になったかのごとく応援し、守護騎士・銀・ランディまで含んだ7人がかりでさえ敗れた際には悔しさに溢れた記憶がある。

(4) ピクニック隊

3分の1作品ほどの付き合いしかないのでまだ思い入れはそんなにないけれど、キャラ間の関係性は新Ⅶと同じく丁寧に描かれていてかなり親近感湧いた。リベールからのゲストとなるレンとのやり取りさえも随所盛り込んでくれていたり、集まったキャラ達のきっかけとは裏腹に一体感を感じられた。ラピス&ナーディアの食べ歩きとかすごく楽しかったよ。

エンペラーの事だったり、特に<C>組はすごい駆け足でのメインストーリーだったけども、上記の要因で基本楽しく進められていた。自分は"39"はちゃんと読んでいなかったのだけど、チェックしていれば更に楽しめたのかもしれないね。

 

3. ハーレム要素

これはねー、最悪だったかな。特に閃4。

ハートが付いた絆イベは、フィー -> ラウラ -> ユウナ の順でそれぞれ1回目だけ見た。

最初のフィーの時はストレートな展開に困惑した程度だったんだけど、ラウラの時はキャラ破壊されてるように感じた。3回目のユウナの時は、イベ選択する前から嫌な予感がしていたというか、その前のハートのない普通の絆イベのとこから「この感情はなんだろう」的なことを言っていたので方向性は解っていたのだけど、まだこの時はせめて新Ⅶのイベは全部見たい気持ちが残っていたので選択してしまった。本当にねー、後悔したよ。

悲しい結末ながらもきっちりケリをつけたヨシュアとクローゼのような話ならまだしもさ、キャラ破壊要素しかない中身ゼロのハーレム状態で、そのハーレム勢の中に新Ⅶのよりにもよってユウナまで雑に放り込むのは違うでしょ(他のキャラだっておかしいけどさ)。なんか具合悪くなって、記憶も消したくなって、意味もないのにとりあえずリセットして、その絆イベはスキップしたデータで進めた。それ以降は女子キャラの絆イベはハートがあろうがなかろうが怖くて一切選べなくなったよ。RPGやってる人ならわかると思うけど、コンプリート精神が生きているというか、自らイベント捨てに行くってのは結構なことだと思う。それぐらいやめてほしかった。

創では少しよくなったと思うけど、やっぱりユミルで悲しむユウナをべたーとさせたりとメインイベ中にそういうシーンもあってね、すでに閃4でこういう展開に負の感情が爆発していたから見てられたもんじゃなかった。

リィンも各ハーレムキャラも双方の株は俺の中で大暴落し、唯一逃れただろうミリアムだけ相対的に俺内好感度がちょっと上がる。そんなん嫌や。

こういう要素は入れたとしても塩梅がとても大事だと思う。個人的には一切なくていいものかな。

 

ちなみに、特別な絆は1つもなくMWLでの突撃前夜祭を迎えたわけだが、他男子キャラ達は逢引に出かける中、マキアスとクロウだけは「お兄さんは悲しいぜ」とかいって迎えてくれてそれはそれで嬉しかった。ここにいるはずと思い込んでいたエリオットはちゃっかり出かけていて、知らない間に誰かとそんな関係を作っていたことにリアルを感じた。

 

4. その他諸々

ここまでで書きたいことは大体書いた。

せっかくなので最後にシステム周りの感想も残しておく。

 

(1) BGM
創は好みの曲はあんまりなく、ボス戦も盛り上がらないなーと思っていた。
一方で閃34についてはめっちゃんこ良かったよ。銀の意思やInevitable Struggleのようなゲーム史上 伝説レベルの神曲は流石にないけれど、戦闘曲とVO付きの曲の平均点がたっかい。対人戦前にはBGMが楽しみでPS4コンにイヤホン刺してスタンバった。

 閃3: Mourning Refrain / Beyond the Journey / Step Ahead
 閃4: 明日への軌跡 / Endure Grief
ここら辺は特に好きだった。

 

(2)バトル関係

3 ハード、閃 4ナイトメア、創 ナイトメア(アビスではない)でプレイ。
率直な感想としては、活用できるシステムが強すぎるため戦闘難易度はヌルめ。AP獲得にターン制限のある西風戦やエルム湿地帯での戦いもオーダー -> Sクラ連打( ->クイックスター)なんかでどうにかなってしまい、アナライズするまでの方が大変だったりし、後半になるほどできることは増え難度は下がる。閃3ラストあたりの4人セットのボスあたりは、敵の行動前にブレイクから撃破してしまい、ボスのSクラ見るためにやり直したりした人もいるんじゃないかな。カレイジャスでのオリビエ単騎PTだとか、人数少ない時の雑魚戦の方が苦戦するかもしれない。

 

・オーダー
完全反射、加速があまりにチート。(完全反射でないと凌げない超ダメージSクラの方に問題がある可能性もある)

・敵のアンチオーダー

この発想はめちゃくちゃよかった。もっともっと多用されてもよかったと思う。味方の行動でも持続ターンが消費されすぐ解除可能だったので、敵行動のみのカウントにしてもよいかもしれない

・ブレイク

(難易度による変化でないのなら)閃4以降、ブレイク時に敵にかかるディレイが軽くなった気がするがよい調整と思う。ブレイク後は硬直減少や加速と合わせてエグイことができてしまっていたので、確定クリやそれによるBP上昇への軽減だとか、ブレイク復帰にターンを設けてもよかったかもしれない。閃4か創あたりではブレイク状態でHP 50%程度になると1度だけ自動復帰していたから考慮はされていたのかな。

・敵のSクラフト

大体はHP50% -> 高揚 -> Sクラ とタイミングが固定しており対策できる時間が稼げてしまっていた。また、今更だがこっちだけ任意のタイミングでSクラ発動できATボーナス獲得だったりターン調整が容易だったので不公平感あった。

・クロノバースト

これはロストアーツ扱いでもよかったんじゃないかな。

・その他いろいろ

強すぎる各マスタークオーツ、ソロでのステルス、CP自動上昇、絶対遅延、ロイドバニハのBP錬成だとか。敵のHP見えるのは賛否ありそう。

 

(3) OPアニメとED

ひどすぎるOPアニメと閃4の神ED。両方とも、他の人たちも書いてくれている通りなんで俺からは特にない。静止画スクロールのEDに対しOPは動きがあるから難しいとは思うけど、せめて過去シリーズの水準までは頑張って頂きたいとだけ!

 

(4) 3D描写

モーションに関しては多少の雑さは感じた。リンクアタック勝利後の掛け合いはセリフは可愛いのにハイタッチの動作はaiboのそれのようだったり、クロスベルでのリーシャとイリアのダンスバトルとかは見ていてMP吸い取られそうだった。
一方で静止時の描写はとても美しく、キャラの顔とかまじまじ見てしまった。
黎よりエンジン変わるそうなので、単純にそれに期待してていいのかな。

 

(5) High Speedモード

超頻繁にon/off繰り返していた。これは本当に助かったありがとう。

 

(6) 装備変更

創から追加されたキャラ毎のアクセサリーと全クオーツの一括装備解除はとてもユーザーフレンドリーだった。欲をいうなら、全キャラ対象での一括操作機能も欲しかったかな。

 

(7) ブツ切りEDについて

過去シリーズやったことある人なら分割リリースには初めから予想できていると思う。まとめて発売しろという話ではなくて、閃3をリアルタイムで発売後にやった人は、あのラストからどういう気持ちで閃4を待ったのだろう、と気になっただけ。

 

5.最後に

こんなところかな、以上です。

見返してみると口うるさいことばかりになってしまっているが、ここまで感情移入したゲームもないし、初めてブログに残そうと思ったほどには熱中したシリーズだったということ。感慨深くもあるし、特にリィンをはじめとした閃の旧Ⅶの皆についてはまずはお疲れ様、ありがとうと言いたい。

 

今は次回作の黎も発表され、こちらもとても楽しみにしている。いくつかの不満はある中でも今回プレイのメイン推進力となり続けてくれていた新Ⅶへの熱は冷めやらぬまま、発展途上にある新Ⅶ組の成長をもっと見たいというのが今の本音ではあるが、今回閃3を開始し即新Ⅶにどっぷりはまったのと同じように、黎は黎で新たな登場人物に熱中させてくれればと思う。期待して待っています。ありがとう。